分留

目次

分留とは、原料の沸点差を活かして成分ごとに分離・回収する蒸留技術です。ここでは、分留の特徴や原理、メリットやデメリットを解説。さらに、分留を扱う受託蒸留メーカーについてもご紹介します。

分留の特徴と用途

混合物から複数の成分を
抽出する技術

分留とは、混合液を加熱し、各成分の沸点の違いを利用して分離・回収する蒸留技術の一種で、石油の精製や化学製品の製造などで幅広く用いられています。異なる成分がそれぞれの沸点で気化し、冷却によって個別に回収できるため、高純度の成分を得られます。成分の沸点が近い場合でも精密な操作により、効果的に分離できる点が特徴です。

分留の原理

成分の沸点差を活用して
分離を行う

分留は、混合液を加熱し、各成分の沸点ごとに蒸発させ、異なる温度帯で成分を回収する仕組みです。液体を熱すると、低沸点の成分が先に蒸発し、高沸点の成分が後に気化します。この蒸気を冷却・凝縮させることで、成分ごとに分離することが可能です。工業用途では、分留塔を用いて連続的に蒸留し、このプロセスを効率よく再現しています。

分留のメリットとデメリット

純度の高い成分を抽出

分留は、成分の沸点差を利用して効率的に分離できるため、高純度の物質を得ることができます。特に、石油精製や化学品の製造では不可欠な技術です。また、連続的な処理が可能なため、大量生産にも適しており、コスト面でもメリットがあります。

沸点の差が小さい物質には
高度な制御が必要

分留は、高精度の分離を行うために、設備の規模やエネルギー消費が大きくなる点が課題と言えるでしょう。また、沸点差が小さい成分の分離には高度な制御が必要となるため、蒸留したい成分に合わせて適切な設備の選定が必要となります。

素材特性に合った蒸留法なら
品質基準を満たせる

蒸留には、薄膜蒸留、精密蒸留、水蒸気蒸留、分留など、さまざまな蒸留手法があります。蒸留の目的や対象の化学品や溶剤によって適切な蒸留方法が異なるため、自社工場に合ったパートナーを選ぶことが非常に大切。金属イオンや残留物を基準以下に蒸留精製できないと、製品の品質やコストにも関わるからです。

そこで、本メディアでは、蒸留の目的や特性に合わせて選べる受託蒸留会社を厳選し、3社比較を掲載しています。適切なパートナー選びの参考としてぜひご活用ください。

分留導入時の注意点

設備の規模に応じて
コストが高くなる

分留は設備規模が大きくなる傾向があることから、それに応じてコストも高くなります。また、分留を導入する際は、処理対象の混合液に適した装置を選定することが重要です。特に、沸点差の小さい成分の分離には、高精度な温度制御や分留塔の設計が求められます。また、装置の設置スペースやエネルギーコストを考慮し、運用効率を最適化することも不可欠でしょう。

分留の受託蒸留を行っている
企業リスト

ヨーユーラボ

ヨーユーラボ公式HPキャプチャ
画像引用元:ヨーユーラボ公式HP(https://www.yoyulabo.co.jp/factory/)

ヨーユーラボが対応できる
分留の特徴

30年以上にわたり受託蒸留事業を手がけるヨーユーラボ。分留をはじめ減圧蒸留、単蒸留、精密蒸留など様々な蒸留技術を有しており、顧客の希望する成分に応じた蒸留技術の提案を強みとしています。

ヨーユーラボが対応できる
分留のスペック

ヨーユーラボの会社概要

会社名 株式会社ヨーユーラボ
所在地 群馬県太田市新田反町町108-1
電話番号 0276-20-8033
公式URL https://www.yoyulabo.co.jp/

編集チームまとめ

3種類以上の混合液を分離するなら
分留がおすすめ

分留は、複数の成分を効率よく分離・回収したい際に有効な蒸留技術の一つです。大量生産に適しておりコストメリットも高いのが特徴。一方で、沸点の差によって分離するため、沸点差が小さい成分を扱う場合は、高度な技術や設備が必要なため、抽出したい成分に合わせて設備選定をする必要があります。

【目的・特性別】
受託蒸留会社3選

蒸留対象となる材料の性質や求める純度・精度によって、必要な蒸留技術は異なります。そのため、原料の特性に合った設備やノウハウを持つ会社を選ぶことが、製品の品質・精度・純度の向上につながります
ここでは、蒸留の目的や素材に応じて選べる、おすすめの受託会社を3社ピックアップしました。

精密な温度管理
必要なら
中国精油
  • 熱分解しやすい機能性化学品も徹底した温度管理で蒸留精製できる薄膜蒸留設備が揃う
  • 低分子シロキサン除去など半導体・電子材料分野の実績に加え、技術アドバイザーの知見で精製レベルの向上を図れる

中国精油が得意な蒸留精製

  • 熱に弱いフォトレジスト
  • 粘度のあるシリコーン
    など
使用済み溶剤を再生
するなら
新菱
  • 揮発性の高い溶剤や脱水が必要な有機溶剤を精密蒸留により再利用できる品質に精製可能
  • 使用済み溶剤を希望の純度に調整し、再利用を促進することで廃棄コストと環境負荷の低減を両立

新菱が得意な蒸留精製

  • 揮発性の高い溶剤
  • 脱水が必要な有機溶剤
    など
脱酸・脱臭処理
必要なら
八代
  • 植物油脂の精製に特化。高真空環境での蒸留により、熱による油脂の劣化を抑えながら精製できる
  • 脱臭・脱酸処理にも対応し、化粧品・食品向けの油脂の蒸留精製と製品の品質向上にも貢献

八代が得意な蒸留精製

  • 酸化しやすい植物油脂
  • 脱臭処理が必要な油脂
    など
目的・特性別受託蒸留会社
3選