エポキシ樹脂

目次

エポキシ樹脂は、その優れた特性からさまざまな分野・用途で活用されています。このページでは、エポキシ樹脂の受託蒸留を検討している企業向けに、エポキシ樹脂に適した蒸留技術や受託会社の選定ポイントなどをまとめましたので、ぜひ参考にしてください。

エポキシ樹脂の特性

エポキシ樹脂は、分子構造にエポキシ基を持つエンジニアリングプラスチックの1種です。加熱で柔らかくなる熱可塑性樹脂とは異なり、加熱で硬化する熱硬化性樹脂に含まれます。耐熱性や耐水性、耐候性、耐腐食性、耐薬品性など様々な環境に強い耐性をもち、さらに接着性や電気絶縁性といった特性も兼ね備えているのが特徴です。

エポキシ樹脂が使用される
主な用途

エポキシ樹脂は、自動車、建築、エレクトロニクスなど多岐にわたる分野で使用されています。特に、熱硬化性の特性と、様々な環境に耐性を持つことから、塗料やコーティング剤、接着剤としての活用が多いです。この他にも、エポキシ樹脂は高い電気絶縁性を持つため、電子部品の絶縁材や封止材などにも使用されています。

エポキシ樹脂に適した蒸留方法

エポキシ樹脂の精製に
求められる蒸留技術

エポキシ樹脂の製造やリサイクルでは、不純物の除去や成分の分離が不可欠です。特に、熱に敏感な成分を劣化させず、高温環境でも安定した分離が可能な蒸留技術が求められます。減圧蒸留や高真空蒸留などの手法が用いられ、精製効率を高める工夫が必要です。また、温度や圧力を適切に制御することで、より精密な分離が可能となります。

受託蒸留会社は材料の
特性から選びましょう

製品ごとに、蒸留対象となる材料はさまざま。化学品や溶剤の性質によっては、熱分解してしまったり、基準よりも高い残留物が検出されたりすることがあります。だからこそ、材料の特性に合わせて蒸留方法や受託会社を選ぶことが、純度や精度を高めるために必要です。

本メディアでは、蒸留の目的と材料の特性ごとに受託蒸留会社を厳選。蒸留対象ごとに、適切な受託会社選びの参考にしてください。

エポキシ樹脂に適した蒸留技術

減圧蒸留 熱に弱い成分の精製に適用
高真空蒸留 微量不純物を除去し、高純度な樹脂成分を回収
分留技術 異なる分子量の成分を精密に分離
膜蒸留 精密な不純物除去を低温で実現
連続式蒸留 大量生産向けに効率的な精製が可能

エポキシ樹脂の受託蒸留を
行っている企業

エポキシ樹脂の受託蒸留を
依頼する際のポイント

会社によって保有する蒸留技術は異なるため、高真空蒸留や分留技術などエポキシ樹脂に対応できる技術があるかどうかの確認が重要です。また、少量試作から大量生産まで幅広く対応できる処理能力があれば、細かなニーズへの対応も期待できます。この他、ISO認証や環境対応などの品質管理体制に加え、リサイクル対応についても、合せてチェックしておきましょう。

エポキシ樹脂の受託蒸留を
行っている企業の事例

交洋ファインケミカル

交洋ファインケミカルは、エポキシ樹脂の遠心式薄膜蒸留や精密蒸留に対応が可能です。詳細は各社にお問い合わせください。

会社概要
所在地 京都府京都市南区吉祥院石原上川原町37
電話番号 075-681-0526
公式URL https://www.koyo-fc.co.jp/

【PR】高粘度・熱に弱いエポキシ樹脂の受託精製なら「中国精油」の薄膜蒸留へ

中国精油HPキャプチャ
引用元HP:中国精油公式HP
https://www.chusei-oil.com/

エポキシ樹脂は「熱硬化性」の特性を持つため、不純物の精製やリサイクルの際に高温で長時間加熱し続けると、系内で重合(硬化)が進行して装置内で固化してしまう重大なリスクがあります。この「熱に弱く、かつ粘度が高い」というエポキシ樹脂のハンドリング難題をクリアし、高純度な精製を実現するのが、中国精油の薄膜蒸留技術です。

熱履歴を抑え、重合(硬化)を防止

中国精油の薄膜蒸留装置は、伝熱面における原料の滞留時間がわずか数秒〜数分と極めて短いのが最大の特徴です。一般的なバッチ式蒸留装置に比べて熱履歴を劇的に抑制できるため、熱によって反応・変質しやすい液状エポキシ樹脂でも、分子構造を損なうことなく安全に精製できます。

さらに、高真空下で運転を行うことで目的物の沸点を大幅に下げ、材料に優しい低温域での蒸留を実現。熱による意図しない重合や硬化、着色トラブルを確実に防ぎます。

高粘度液にも対応する設備力

同社は「流下膜式」と「遠心式」という2通りの薄膜蒸留装置を保有しており、エポキシ樹脂の粘度挙動や要求スペックに合わせて最適な装置を選択・プロセス最適化を行っています。

常温では流動性が低く、一般的な蒸留塔では処理が極めて難しい高粘性流体であっても、高度な加熱温度管理と独自の薄膜形成ノウハウを駆使することで、効率的に微量不純物を分離。コスト削減の鍵となる「高い回収率(歩留まり)」を安定して叩き出せる設備力が整っています。

ラボスケール(0.1m²)での小ロットテストが可能

エポキシ樹脂の精製を成功させるためには、実機へ投入する前に「どの程度の熱をかければ硬化せずに分離できるか」の限界値(条件出し)を見極めることが絶対条件となります。中国精油では、蒸発面積0.1m²の小型薄膜蒸留装置を3基運用しており、数kg程度の少量試作テストに柔軟に対応可能です。

特に硬質ガラス製の検証装置は、最高0.01Paの超高真空・最大350℃の高温処理にまで対応しており、高分子量・高沸点なエポキシ樹脂の評価試験に最適です。ラボ試作で最適な運転条件を導き出したのち、スムーズに量産スケールへと段階的スケールアップができる体制が敷かれています。

編集チームまとめ

エポキシ樹脂の受託蒸留の
重要ポイント

本記事では、エポキシ樹脂の特徴に適した蒸留方法、受託蒸留メーカーの選び方について解説しました。品質の高いエポキシ樹脂を蒸留するためには、精度の高い蒸留技術が欠かせません。また、ニーズに応じた処理能力や品質管理体制も受託蒸留メーカー選びでは重要な要素です。適切な蒸留技術を活用し、高純度なエポキシ樹脂を確保しましょう。

蒸留すべき材料だけでなく、製薬・半導体・化学・電子部品といった業種から、自社に合った受託蒸留会社を探すのもひとつの方法です。

以下のページでは、業種ごとに適切な蒸留方法の解説や受託サービスを活用するメリットなどを解説しています。ぜひチェックしてください。

【目的・特性別】
受託蒸留会社3選

蒸留対象となる材料の性質や求める純度・精度によって、必要な蒸留技術は異なります。そのため、原料の特性に合った設備やノウハウを持つ会社を選ぶことが、製品の品質・精度・純度の向上につながります
ここでは、蒸留の目的や素材に応じて選べる、おすすめの受託会社を3社ピックアップしました。

精密な温度管理
必要なら
中国精油
  • 熱分解しやすい機能性化学品も徹底した温度管理で蒸留精製できる薄膜蒸留設備が揃う
  • 低分子シロキサン除去など半導体・電子材料分野の実績に加え、技術アドバイザーの知見で精製レベルの向上を図れる

中国精油が得意な蒸留精製

  • 熱に弱いフォトレジスト
  • 粘度のあるシリコーン
    など
使用済み溶剤を再生
するなら
新菱
  • 揮発性の高い溶剤や脱水が必要な有機溶剤を精密蒸留により再利用できる品質に精製可能
  • 使用済み溶剤を希望の純度に調整し、再利用を促進することで廃棄コストと環境負荷の低減を両立

新菱が得意な蒸留精製

  • 揮発性の高い溶剤
  • 脱水が必要な有機溶剤
    など
脱酸・脱臭処理
必要なら
八代
  • 植物油脂の精製に特化。高真空環境での蒸留により、熱による油脂の劣化を抑えながら精製できる
  • 脱臭・脱酸処理にも対応し、化粧品・食品向けの油脂の蒸留精製と製品の品質向上にも貢献

八代が得意な蒸留精製

  • 酸化しやすい植物油脂
  • 脱臭処理が必要な油脂
    など
目的・特性別受託蒸留会社
3選